増えている大腸がん
食生活の欧米化とともに、大腸がんに罹患する人の数は増加しています。2019年のがん統計予測(国立がんセンター)によると、我が国男女全体で一番多いがんは大腸がんでした(下図参照)。
男女とも50歳を過ぎると大腸がんになる確率が高くなります。
またがん死亡者数も肺がんに次いで2位になっています(下図参照)。
大腸がんは早期に発見すれば根治可能ながんですが、早期のうちは自覚症状がありません。50歳を過ぎたら一度は大腸内視鏡検査をうけましょう。
大腸内視鏡検査とは
大腸内視鏡は肛門から内視鏡を挿入し、大腸の中を観察する検査です。悪性のポリープやごく小さい早期のがんであれば検査中に切除することも可能です。
当院では“軸保持短縮法”という苦痛の少ない方法で内視鏡検査を行っており、きっと今までの“苦しい検査”というイメージを払拭して頂けると思います。
大腸内視鏡検査を楽に受けるためのポイント
・検査中は完全に全身の力を抜き、リラックスしてください。
・目はぼんやり開け、手や足の力も抜くよう心がけましょう。
・おなかに神経を集中せず別の事を考えている位の方が楽に検査が力が抜けます。
大腸内視鏡検査を希望される方へ
検査を希望される方は一度受診して下さい
(診察時間内ならいつでも結構です)。
持ち物:保険証
お薬手帳(治療中の病気のある方)
健診結果の書かれた紙
(便潜血検査などでチェックされた方)
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検査は診察日の12時前後から検査を行っています
(10:00~11:00に来院して頂きます)
便のきれいになり具合によっては検査の終了が14時近くになる場合があります。時間に余裕を持った日程で予約を入れて下さい。
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診察の後、検査の予約を取り検査の前日・当日に内服する下剤をお渡しします。
予約時、治療中の病気や内服している薬の内容について詳しく伺います。服用している薬のある方はお薬手帳など薬の名前のわかるものをお持ち下さい。
大腸内視鏡検査の流れ
消化の悪いものや線維
の多い野菜などを避けた食事をして下さい
(予約を取る際、詳しく説明します)。
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夕食後、夜の9時に下剤を2錠内服して下さい
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自宅で朝の6時半から2時間かけて洗腸剤を服用し、腸の洗浄を行います。飲み始めて1時間くらいで便が出始め、5~10回の排便後、便が透明になります。
指定の時間になりましたら、来院して下さい。
(便がきれいにならない場合は早めに来院して下さい)
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来院後、看護師がトイレで便の状態を確認します。
便がきれいになっていない場合は浣腸し、便がきれいになっていることを確認してから検査を行います。
更衣室で専用の検査着に着替えた後、検査室にご案内します。
(貴金属類・湿布類・携帯電話は外して下さい)
内視鏡待合室
おなかの緊張をとる注射(ブスコパン)をした後検査を始めます。
検査中は体の力を抜いてリッラックスしてください。
大腸の一番奥、盲腸まで到達したら、抜きながら観察していきます。目の前のモニターで腸の中を見ていただきながら、院長が説明します
検査中、必要があればポリープを切除したり、組織をとって検査を行います(生検検査)
胃内視鏡検査も同時に受けられる方は、大腸検査のあと続けて胃内視鏡検査を行います。
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検査後、診察室で詳しい検査の結果を説明します。
検査後はおなかの張った感じが残ったり、洗腸剤の影響で便が緩くなることがあります。食事はガスがしっかりでておなかの症状が取れてから開始してください。
*検査後心配なことがあるようでしたら遠慮なく電話下さい。
検査、お疲れさまでした!